2016年1月15日
原油価格の大幅な下落により、今年に入ってからも値下がりが続いているガソリン価格ですが、とうとう100円を切る価格の店舗も出てきました。160円台が多かった2年前頃に比べるとかなり価格が下がったことがわかりますね。
また、価格が急激に変動する時期は店舗や地域によって価格に差が出てきやすい時期にもなります。
少しでも価格の安い店舗を探して給油したいという気持ちもありますが、価格が安くてもそこまで往復するためのガソリン代の方が高くつくんじゃないのかな、とも思ってしまいます。では実際のところはどうなんだろうということで、今回はこちらのシミュレータを使ってコラムで検証してみたいと思います。
行くべきか・行かざるべきか シミュレータ
あまり細かく気にしすぎると疲れてしまいますが、ざっくりと把握しておくと給油しようかと思った時の場所選びに困らないですね。
では、おおよその距離を把握するために実際に計算してみましょう!
考え方は、まず価格の安い方の店舗で給油した際に節約できた金額を計算します。
今回の例では、なるべく分かりやすいように、
近くの店舗の価格を110円 / L、
遠くのガソリン代が安い店舗の価格を100円 / L としてみます。
そして、一度に給油できる給油量をちょっと多めですが 50 L とします。
今回の例では価格差が10円で、50 L 給油するので、一度の給油で節約できた金額は500円になります。
次に、目的の店舗まで行って帰ってくるのにかかるコストを計算します。
1km走るために必要なコストを知るには車の燃費情報が必要です。
今回の例では、10 km / L として計算します。
燃費が 10 km / L なので、実際に給油する予定の店舗の価格 100円 / L で計算すると、
1km走るために、10円コストがかかります。
給油した際に節約できた金額が 500 円でしたので、1km あたり10円のコストがかかる車では、50km 以上移動すると逆に損してしまいます。
また、遠くの店舗へ行くためには往復での移動となるため、対象の店舗間の距離が25 km以上離れていた場合は、わざわざそこまで行って給油したのに節約になってないことがわかります。
今はガソリン価格が安くなってきているので意外と範囲が広いですね。
今回の例をまとめると、
燃費 | 10 km / L |
給油量 | 50 L |
近くの店舗の価格 | 110円 |
遠くの安い店舗の価格 | 100円 |
店舗間の距離 | 25km |
ただ、この例では時間の概念を除いているため、ドライブしている時間も楽しいという人以外は、もう少しこの距離が短くなると思うので、ざっくりとした感覚値として参考にしていただくと良いかと思います。
もちろん、秒速で1億円稼ぐ方は遠くまで行っちゃダメですね。
実際に確認してみたいと思われた方は、こちらのシミュレータで実際の値を使ってシミュレーションしてみてください。
行くべきか・行かざるべきか シミュレータ
まずは、マイカーの燃費を入力します。
燃費は、車種や走り方によって変わってきますが、よくわからない方は下記を参考に近いものを入力してみます。
ハイブリット | 20km / L |
軽自動車 | 20km / L |
セダン | 15km / L |
SUV / 大型車 | 10km / L |
次に一度に給油する量を入力します。
そして、近くにある店舗の価格と、ちょっと離れているけどガソリン代が安い店舗の価格を入力すれば、節約できる限界の店舗間の距離を確認することができます。
例えば、燃費がもっといい車だと、
燃費 | 20 km / L |
給油量 | 50 L |
近くの店舗の価格 | 110円 |
遠くの安い店舗の価格 | 100円 |
店舗間の距離 | 50km |
価格差が1円しか変わらない場合は、
燃費 | 10 km / L |
給油量 | 50 L |
近くの店舗の価格 | 101円 |
遠くの安い店舗の価格 | 100円 |
店舗間の距離 | 2.5km |
少しだけ給油する場合は、
燃費 | 10 km / L |
給油量 | 20 L |
近くの店舗の価格 | 110円 |
遠くの安い店舗の価格 | 100円 |
店舗間の距離 | 10km |
などなど
今回は、遠くの安い店舗にわざわざ給油しに行っても節約になるのかというシミュレーションをしてみました。
逆に、例えば遠くにお出かけする際、目的地周辺で安い店舗があれば、「遠くまでお出かけしたのに節約まで出来ちゃった」ということも起こり得るので、安い店舗を見つけたらなんだかたくさんお出かけしたくなっちゃうかもしれませんね。